中年の危機を乗り越える作業療法士のブログ

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

若いセラピストの為の学びの指南書⑥

今回学びの指南書⑥では経験学習の研究者、松尾睦先生の知見に基づいて、成長とはどういうことかに焦点を当てて、セラピストとしての成長について考えてみたいと思います。 経験学習の研究者松尾先生は、社会人を対象とした調査(リクルート・ワークス研究所…

若いセラピストの為の学びの指南書⑤

今回の学びの指南書⑤では、人材育成の研究者、立教大学教授中原先生の提案する「大人の学びの為の7つの行動」を取り上げて、セラピストとしての学びと成長のあり方を提案していきます。 中原先生の提案している学びのための7つの行動は以下のとうりです。 行…

若いセラピストの為の学びの指南書④

学びの指南書④では、学びの原理原則3:つながりの原理に基づいて、セラピストとしての成長について述べたいと思います。 3:つながりの原理:学びとは他人とのつながりの中にある これまでの学びの原理原則、「背伸びの原理」「振り返りの原理」ともに個人…

若いセラピストの為の学びの指南書③

若いセラピストの為の学びの指南書③では人材育成の研究者である中原先生による大人の学びの3原理原則から2:振り返りの原理に基づいて、セラピストの成長を促す学びのあり方についてまとめてみようと思います。 2:振り返りの原理:経験は内省、振り返りに…

若いセラピストの為の学びの指南書②

若いセラピストの為の学びの指南書②では人材育成の研究者である中原先生による大人の学びの3原理原則から1:背伸びの原理に基づいて、セラピストの成長を促す学びのあり方についてまとめてみようと思います。 1:背伸びの原理:意識的に今の能力ではできな…

若いセラピストの為の学びの指南書①

人生100年時代と言われる昨今、仕事人生の長期化により、ひとつのスキル、技能だけで一生食べていける時代ではなくなったと言われています。 セラピストは自己の成長と対象者の健康と幸福に貢献するために一生を通じて学び続けていく存在です。ただ特に若い…

落合陽一氏が語る日本のウェルビーイング対策

落合陽一氏の新刊「日本進化論」を読みました。 日本進化論 (SB新書) 作者: 落合陽一 出版社/メーカー: SBクリエイティブ 発売日: 2019/01/08 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 日本が抱える社会問題の根本原因である少子高齢化と労働人口の減少に…

作業療法士の為の幸福学⑨

作業療法士の為の幸福学、前回⑧では幸福とは何か?、どういう状態なのか?というテーマで幸福の定義を哲学領域の知見から紹介しました。 そこでわかったことは未だその論議に結論がでていないということでした。 今回は、個人的に幸福の定義について、しっく…

作業療法士の為の幸福学⑧

作業療法士の為の幸福学、今回は「幸福とは何か?」というテーマです。 これまでの記事で述べてきた幸福に関する知見は「幸福になるにはどうすればいいのか、その要因と何か?」といった内容でした。 いずれも幸福とはどういう状態なのかという共通理解がな…

作業療法士の為の幸福学⑦

作業療法士の為の幸福学、今回は日本人による幸福学研究を紹介します。 これまで紹介してきた幸福に関する知見はすべて欧米の論者によるものでした。 一般に個人主義の強いイメージのある欧米の幸福に至る考え方を、そのまま日本人に適応させてよいものかと…

作業療法士の為の幸福学⑥

作業療法士の為の幸福学⑥はポジティブ心理学の紹介です。 ポジティブ心理学は1998年にマーティン・セリグマン(当時アメリカ心理学会の会長)が提唱した新しい学問領域です。 それまでの心理学が心の病、病理の理解、治療するためネガティブな側面(欠点、欠…

作業療法士の為の幸福学⑤

作業療法士の為の幸福学、今回はアラン、ラッセル、ヒルティの3大幸福論の共通項について整理し、作業療法との接点について述べていきたいと思います。 3大幸福論では共通して語られている内容、キーワードがあります。それは「今を生きる」「没頭する」「仕…

作業療法士の為の幸福学④

作業療法士の為の幸福学、今回はヒルティの幸福論についてそのエッセンスと作業療法の接点について述べていきます。 スイスの哲学者カール・ヒルティ(1833〜1909)は、弁護士、大学教授、政治家として幅広い著作活動を行った人物です。 ヒルティは幸福論を1…

作業療法士の為の幸福学③

作業療法士の為の幸福学、今回はラッセルの幸福論のエッセンスと作業療法との接点について述べてみようと思います。 バートランド・ラッセル(1872〜1970)はイギリスの数理哲学者(晩年は平和活動家としても仕事をしています。)で、幸福論を1930年(昭和5…

作業療法士の為の幸福学②

こんにちは^_^ blueskycarpです^_^ 作業療法士の為の幸福学、今回はアランの幸福論を紹介し、作業療法との接点について述べたいと思います。 アラン(1868〜1951)本名エミール・シャルティエはフランスの哲学教師です。幸福論は1925年、大正14年に出版され…

作業療法士の為の幸福学①

昨年5月、日本作業療法士協会から作業療法のあらたな定義が提示されました。以下その定義です。 「作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは…

目標設定

年頭にあたり今年の目標を考える方も多いと思います。 本日は自身のキャリア形成、人生設計における目標設定についてそのポイントを、昨年読んだビジネス書の中から少し論じてみようかと思います。 目標設定にあたってはまず大事なことは、自身の価値観に基…