中年の危機を乗り越える作業療法士のブログ

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

2019-01-01から1年間の記事一覧

本物との出会いは動機付けと成長を促進する

セラピストとして長く社会に貢献したい。社会に貢献できる人材として成長したい。 そのためには継続した自己研鑽が必要です。 一方でひとりの力では研鑽を持続させることが難しいこともあります。 そんな時は人との繋がり、出会いが大事になると思います。 …

心理学が苦手なセラピストはDAIGOから学ぶべし

テレビでお馴染みのメンタリストDAIGO。 最近はテレビよりもネットの世界での活躍が目立ちます。 そして多くの書籍も出版しています。 DAIGOの書籍、動画は神経科学や心理学に基づく情報を非常にわかりやすく、そして生活に役立つ形で教えてくれます。 難解…

セラピストとしてVUCA時代のキャリア形成を考える

VUCA 変化の時代を生き抜く7つの条件 作者: 柴田彰,岡部雅仁,加藤守和 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社 発売日: 2019/11/12 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 上記の書籍ではVUCA時代におけるビジネスパーソンのキャリア形…

これからの作業療法士は個人としての市場価値を高めていく必要あり

…今の職場にこのままいてもいいのか? …今の職場にいても将来の展望がもてない。 …今の職場の給料では将来の生活設計が描けない …でも違う職場に移る勇気がない 正解がなく選択肢が増えた世の中で、作業療法士としてどうキャリア形成、人生設計をしていくべ…

幸福を持続させるためのコツ

人は誰でも幸せになりたいと願って生活しています。 アリストテレスは、幸福について「生きるための意義、人間存在の究極の目的」としています。 しかし幸福は長続きしないという特性を持っています。 特に快楽に基づく幸福は持続しません。 快楽に基づく幸…

行動変容を支援するコツ

動くようになった麻痺側上肢手を生活場面では使用していない 「できるADL」と「しているADL」の乖離 訓練室での活動以外ではベッドで臥床して過ごしてしまっている セラピーで改善、獲得した機能・能力を実際の生活場面で発揮してもらうこと、そしてそれがさ…

ハンドリングを上達させるためにセラピストも身体トレーニングすべし

セラピストがセラピーで提供する接触とハンドリングは対象者の身体図式、運動感覚を惹起し運動学習を導くための道具の一つです。 ハンドリングするセラピストの手は感覚器官として働く必要があります。 接触、誘導しながら常に対象者の重心位置、床半力、四…

動作の効率性を改善させるコツ

先日京都にあるKNERC(上賀茂神経リハビリテーション教育研修センター)にて 、「ボバース概念で見つけ出すクリティカルキューズ、ボバース概念で考えるクリニカルリーズニング」を受講しました。 KNERCについては以下のブログ記事で紹介しています。参照く…

まわりと差別化を図りたい作業療法士が勉強すべき学問領域とは?

医療専門職である作業療法士が、まわりの作業療法士から差別化を図り、社会に貢献できる人材として生き残っていくためには、医学領域だけの勉強では十分でないと感じています。 AIの時代になっても作業療法士という職業は残ると言われていますが、個人レベル…

ホリエモンの幸福論 その2 〜時間革命を読んで〜

ホリエモンの最新刊「時間革命」を読みました^_^ 時間革命 1秒もムダに生きるな 作者: 堀江貴文 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2019/09/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 人間にとって何より尊いのは時間であり、Time is money.で…

ワイピングexのコツ④〜課題志向的アプローチに基づいて〜

ワイピングexでは上肢の到達運動の学習を促します。 その際目標物を提示すること、つまり手を伸ばす目標(距離、方向)を定めることが重要であると考えています。 目標物を提示しない単なる上肢運動の反復は、機能的なリーチ動作の学習と獲得には十分でない…

ワイピングexのコツ③〜机の高さは〜

ワイピングex③では机の高さについてまとめてみます。 机の高さはどう設定すべきか? 机上でワイピングする際、机の高さは何を基準に設定しているでしょうか? 机が高すぎると肩甲帯の代償が、低すぎると体幹の代償がでる傾向にあり、機能的なリーチ動作の学…

ワイピングexのコツ②〜姿勢を整える〜

ワイピングexを導入、開始する前に上肢運動の土台となる姿勢とその安定を準備する必要があります。 姿勢の安定を保障することは、上肢を動かす筋の起始部を安定させることになります。 筋肉自体はその両端が中心に向かって縮むことしかやっていないので、起…

介護予防において療法士に必須の知識と技術とは?【結論 習慣化と動機付けの知識と支援技術】

今日は「介護予防事業に携わる専門職のための基礎研修会」を受講してきました^_^ 介護予防事業の効果的、効率的な展開のためには地域リハの視点で多職種連携に基づいて「口腔」「栄養」「運動」「社会参加」への一体的な取り組みが柱となるとされています。 …

ワイピングexのコツ①〜その適応と目的〜

身体障害領域の作業療法では上肢の機能改善を目的に、机上や壁面でのワイピングex(サンディング)を導入することが多いのではないでしょうか? 特に随意運動は可能であるが上肢を十分に滞空できないケースの場合は、空間でのリーチ対象操作の前段階として、…

他職種連携のコツ【結論 返報性の原理に基づいて他職種の困りごとをサポートすべし】

療法士は「できるADL」を改善して、その能力を「しているADL」につなげるという役割があります。 その為には入院生活を直接支援している看護介護スタッフの方との連携が特に欠かせません。 しかし連携がうまくいかないこともあります。 職種それぞれの価値観…

作業療法士の為のPNFアプローチ③【上肢機能改善のために外旋筋群を促通せよ】

2019/7/21〜23、米子にて本邦初開催であった「作業療法のためのPNFアプローチ」の内容についてのまとめ第3弾です。 講師はドイツの理学療法士でIPNFAシニアインストラクターとボバースアドバンスインストラクターであるベネディクトブーマー先生。 内容は主…

管理職はつらいよ

こんにちは、blueskycarpです。 22年目の作業療法士、今はプレイングマネジャーです。 臨床と管理の仕事を半々で行なっている日々です。 本日のテーマは管理職はつらいよ なぜつらいのか? 患者さんの回復、社会参加を支援するための知識や技術を長く磨いて…

作業療法士になってよかったと感じること

こんにちは 作業療法士のblueskycarpです 今回は今年(2019年)で22年間作業療法士を生業としてきた僕が、この職業に就いてよかったと思うことを3つまとめてみます。 これから作業療法士になろうと考えている方、作業療法士になりたての方の参考にいなればと…

PNFを学ぶ為のweb情報

「PNFってどうやって学ぶの?」 「PNFを学びたいけど、いろんな講習会や団体があってどれを受講していいのかわからない」 「とりあえずネット環境からPNFに関する良質な情報を得たい」 僕は回復期で働く作業療法士ですが、PNFを学んでいます。 昨年国際PNF協…

作業療法士の為のPNFアプローチ②【CKCで肩甲骨の安定化をトレーニングせよ】

2019/7/21〜23、米子にて本邦初開催であった「作業療法のためのPNFアプローチ」の内容についてまとめています。 講師はドイツの理学療法士でIPNFAシニアインストラクターとボバースアドバンスインストラクターであるベネディクトブーマー先生。 内容は手、上…

作業療法士の為のPNFアプローチ①【上肢手の機能回復の為にはまず姿勢制御をトレーニングせよ】

2019/7/21〜23、米子にて本邦初開催であった「作業療法のためのPNFアプローチ」を受講してきました。 講師はドイツの理学療法士でIPNFAシニアインストラクターとボバースアドバンスインストラクターであるベネディクトブーマー先生でした。 ベネディクト先生…

作業療法士に必須の知識と技術は何か?【結論 対象者の習慣化を支援する知識と技術】

作業療法士に必須の知識と技術とは何でしょうか? ズバリ「より良い経験、行動を習慣化させる知識、技術」であると考えています。 作業療法における人間理解の基礎 京極先生の上記の動画では作業療法の人間理解の視点としてdoingーbeingーbecomingーbelongin…

身体介助を上達させるコツ【結論〜効率を求めない〜】

「身体介助がうまくできず腰を痛めてしまった」 「身体介助に自信がもてない」 「患者さんの残存能力を活かした身体介助ができない」 回復期で働く作業療法士として看護、介護スタッフ、そして患者さんの家族に生活動作の介助方法を助言させていただく機会が…

作業療法士のための痛み学⑧〜慢性疼痛ガイドラインに基づく作業療法〜

2018年4月に発刊された慢性疼痛ガイドラインのリハについてその要点と、作業療法との接点についてまとめます。 ①慢性疼痛に対するリハの第一選択は運動療法である 一般的な運動(有酸素運動、筋トレ、ストレッチ)、またモーターコントロールエクササイズ(…

作業療法士のための痛み学⑦〜筋肉の痛みについて〜

一般的に身体の痛みとして訴えられる肩こりや腰痛があります。 肩こりや腰痛は心身にかかるストレスの持続により、筋緊張が亢進することで生じると考えることができます。 では筋緊張の亢進がなぜ痛みに繋がるのでしょうか? 筋緊張の亢進は筋肉の内圧を上昇…

作業療法士のための痛み学⑥〜下降性疼痛抑制について〜

ひとの身体には痛みを抑制させる仕組みが備わっています。 中枢(大脳、脳幹)の活性化によって、脊髄後角での痛みのシナプス伝達を抑える仕組みです。 これを下降性疼痛抑制といいます。 中枢の活性化は、考える、見る、聞く、話す、読む、触れる、身体を動…

作業療法士のための痛み学⑤〜神経障害性疼痛について〜

神経障害性疼痛は、傷ついた末梢神経の、痛み刺激によらない、普通でない痛みです。 侵害刺激がなくても、何もしなくても痛みを感じます。 末梢神経が外傷で切れる、傷つく、ウイルス感染(帯状疱疹)、代謝異常、血流障害などで発生します。 痛みを伝えるAδ…

作業療法士のための痛み学④〜末梢性感作と中枢性感作について〜

今回は痛みを持続、慢性化させる要因となる末梢性、中枢性感作についてその理解と対応についてまとめます。 「感作」とは「敏感な状態」を意味します。 そして痛みのセンサーである自由神経終末の閾値が低下している状態を「末梢性感作」といいます。 怪我の…

作業療法士のための痛み学③〜虚血と不活動による痛みについて〜

「作業療法士として患者さんの訴える痛みにどう対応していいのか分からない」 「作業療法士として痛みを訴える患者さんの生活をより良くしたい」 「作業療法士として痛みを理解、対応するためにどう勉強したらいいのか分からない」 作業療法士のための痛み学…