中年の危機を乗り越える作業療法士のブログ

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

作業療法の理解を促進するYouTubeチャンネル

今回は僕がお薦めするYouTubeチャンネルの紹介です。いずれも短い時間でラジオ感覚、ながら学習できるコンテンツです。 www.youtube.com まずは吉備国際大学准教授の京極先生のチャンネルです。圧倒的な知識と臨床研究に基づく作業療法に関する動画はさるこ…

京極先生を追っかける

圧倒的な勉強量と守備範囲の広さ、情報発信力を兼ね揃える吉備国際大学の京極先生の動向を、常にフォローして、周りの人にお薦めしています。 京極先生を知ったのは信念対立解明アプローチの理論書です。 医療関係者のための信念対立解明アプローチ: コミュ…

新人のうちに習慣化しておきたいこと

いよいよ新年度が迫ってきました。 新たな環境での活躍のために新人のうちに習慣化しておきたいことは、ずばり運動習慣です。 僕は今年47歳、25年目の作業療法士です。 年齢を重ねれば重ねるほど、身体の重要さを痛感しています。 若いうちはあまり気にする…

気の乗らない業務をいかに遂行するか?

仕事上、義務としてやらなくてはならないけれど、気の乗らない業務というものが誰にでもあるでのはないでしょうか。 僕の場合は、カルテ記載、定期の評価入力、リハビリ計画書、連携パスの入力、退院時サマリーなどの一連の記録業務、そして休日や週休者のた…

訓練が終わった後の対応

僕の職場(回復期)はセラピストが患者さんの訓練の送迎も含めて対応をしています。訓練が終わると患者さんを病棟へと誘導します。患者さんによってデイルーム、食堂、ベッドで安全に過ごせるように最後まで対応します。今回の記事では特に重度の機能障害の…

枕の調整

安楽に睡眠・休息を取るために、臥床環境を整える、ポジショニングを設定することも回復期のセラピストの役割です。特に機能障害が重度で自力でほとんど身動きできない対象者については、不動による循環不全や痛み、そこから派生する異常な筋緊張や廃用を予…

家屋調査のコツ

対象者の退院後の生活状況をリアルに確認でき、より生活に即した支援、作業療法を提供する上で家屋調査は、絶好の機会になります。ただ絶好の機会ですが、現実には時間的な制約があり、効率よく実施する必要があります。今回は効率よく効果的に実施する為の…

作業療法をどう説明するか?

今日は作業療法を勉強する1年生さんが2時間という短い時間ですが見学に来てくれました。前半は上司が病院全体とOT室の概要を説明。僕はその後OT室での臨床場面の見学の対応をしました。実際に患者さんが作業療法を取り組んでいる様子を遠目に見てもらいなが…

認定作業療法士は取得すべきか否か

認定作業療法士(専門作業療法士)の取得を皆さんはお考えでしょうか?かくいう僕は認定作業療法士の取得どころか、現職者共通研修さえも終了していません。その理由は以下のとおりです。 ①協会の研修を受講する、認定作業療法士を取得するインセンティブを…

療法士にとっての全身調整運動

皆さんは朝一番の診療に取りかかる前、どのように過ごされていますか? カルテからの情報収集、申し送りの参加、スタッフとの情報共有など診療をする前にやるべきことがたくさんあるかもしれません。目や耳からの情報をたくさん準備して診療に臨みますが、身…

ROMexのコツ〜ダイナミックタッチ〜

身体障害領域の作業療法では、患者さんの機能を最大化(機能障害の軽減)し、望まれる作業を実現するための手段として可動域、運動性の拡大を図る技術が引き出しとして必要となります。 一般的にROMex、ストレッチ、リリース、モビライゼーションなどど表現…

風船を投げる技術

現在、見学実習で1年生の学生さんの対応をしています。 見学実習ですが患者さんの四肢や姿勢のサポート、輪っかの提示など極力臨床に参加してもらって、だだの見学(見物)にならないような設定をしています。 今日は、座位の制動能力の学習のため、風船を打…

医学モデルに基づく実践と作業に基づく実践

昨日の第24回広島県作業療法学会、テーマは「作業療法の道しるべ」でした。日々の臨床で作業療法の進むべき方向性、あるべき姿に悩む作業療法士の指針になるべく、テーマ設定されたとのことです。 学会講演では「理学療法は運動を通じて人生を取り戻す。作業…

臨床実習がうまく遂行できるために必要なこと

今日は第24回広島県作業療法士学会でした。僕は久しぶりの参加で、ポスター発表をしてきました。演題名は「実習指導者の学生指導における配慮についてーより効果的な臨床実習を支援するための職場体制づくりにむけた予備調査ー」でした。 臨床実習のあり方が…

移乗動作の介助のコツ

今回は移乗動作、介助のコツについて2点提示します。対象者のイメージとしては下肢の支持性は発揮できるが、特に臀部の回旋の誘導、介助が難しい方を想定しています。 まずは移乗動作において臀部が回旋する基本原則を押さえる必要があります。この原則を知…

成長を内省する

僕の職場では今年度の振り返りと、振り返りに基づいた次年度に向けた準備(目標設定)を進めています。今年度は診療領域、人材育成領域、実習領域、業務管理領域に分けてその取り組みを振り返り、次年度の取り組みを話し合っています。 それと同時に各スタッ…

自己研鑽とライフイベント

人生100年時代に備えて知識、技術、身体の自己研鑽をしていくことは、どういう領域であっても必須のことです。自己研鑽も習慣化すべきスキルと考えます。 www.kyougokumakoto.com しかし長い人生においては、そうはいかない時期があるというもの現実です。独…

洗体動作は素手か?タオルか?

今日は2人の片麻痺患者さんの入浴訓練を実施しました。入浴場面での介入は更衣動作、洗体・洗髪動作、浴槽移乗での身体の使い方(手の使い方、姿勢コントロール)や筋肉の働きをよく確認できるので、身体機能の評価も兼ねてしばしば介入します。 洗体動作は…

サザエさん症候群の予防

今日は日曜日(^^)僕は365日リハの職場のため仕事をしてましたが、本日は休み、明日から仕事の一週間が始まる方も多いのではないでしょうか? 休み明けの仕事、皆さんはどう感じますか?職場に行くのが楽しみ、エネルギー満タンですという方はどのくらいおら…

手すりを離せない事例への対応

脳損傷が広範囲に及ぶ患者さんの中には起居、移乗、トイレ動作の介助や動作訓練の際に、手すりを離すことが難しい方がいらっしゃいます。「手を離してください」といってもなかなか通じず、介助や練習、次への動作の誘導が難しくなる場合があります。 手を離…

新人のうちに身につけたい勉強の習慣化

この4月から入職される皆さん、国家試験も終わり入職に備えて何か勉強しなくては…と考えておられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 何を勉強するかは働く領域によって異なると思いますが、人生100年時代、学び直しが必要になる時代に備えて、勉強を…

訓練拒否への対応③〜社会心理学の知見に基づいて〜

訓練拒否への対応③では社会心理学の知見に基づく対応をまとめていきます。 影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか 作者: ロバート・B・チャルディーニ,社会行動研究会 出版社/メーカー: 誠信書房 発売日: 2014/07/10 メディア: 単行本 この商品を…