人生100年時代と言われる昨今、仕事人生の長期化により、ひとつのスキル、技能だけで一生食べていける時代ではなくなったと言われています。
セラピストは自己の成長と対象者の健康と幸福に貢献するために一生を通じて学び続けていく存在です。ただ特に若いセラピストのみなさんは何から勉強すればよいのかわからない方もいるようです。今はリハビリテーションに関連する書籍の豊富さ、たくさんの研修会情報、そしてネットからの情報と情報過多であることも一因かもしれません。
今回は人材育成の研究者である立教大学経営学部教授の中原淳先生の知見とOT歴22年目の僕の経験を合わせた形で、若いセラピストの為の学びの指南書をシリーズ連載していきます。
中原先生は大人の学びの3つの原理原則を提案しています。
1:背伸びの原理:意識的に今の能力ではできないことにチャレンジする
2:振り返りの原理:経験は内省、振り返りによって見識になる
3:つながりの原理:学びとは他人とのつながりの中にある
次回、若いセラピストの為の学びの指南書②では背伸びの原理に焦点を当てて、そのエッセンスと僕の経験をシェアする形でセラピストとしての学びのあり方を提案していきます。