みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです🙇🏻♂️
作業療法士は活動と休息の質を高めることで対象者の健康と幸福を促進します。
リハビリテーションの現場では病気や怪我によって不活動になっている対象者に対して活動の促進を主に提供するわけですが、一方で活動のためには質の高い休息が必要になります。
休息のためには「リラックス」できることが必要ですが、そもそも「リラックス」とは何か、その機能的意味を説明できる必要があります。
そして効果的な「リラックス」を作り出せるコツも知っておく必要があります。
今回は「リラックス」の機能的意味とそのコツについて解説、共有します😊
「リラックスとは?」
医学的には、「交感神経から副交感神経に切り替わった状態」とされます。
交感神経は日中の活動のために心拍数、呼吸数、体温、筋緊張を高める作用を持ちます。
副交感神経は休息状態になるために心拍数、呼吸数、体温、筋緊張を下げる作用を持ちます。
副交感神経が優位になっている状態が「リラックス」ということになります。
さらに副交感神経は休息(主に夜の睡眠)中に細胞や身体の修復を行う作用があり、免疫力を高め、身体のメンテナンスを行なっています。
つまり怪我や病気からの回復、疲労の回復のためには質の高い休息、「リラックス」できる時間が不可欠になります。
次に「リラックス」のコツ、つまり交感神経から副交感神経に切り替えるコツについて解説します。
「リラックス」のコツは「四感を研ぎ澄ます」とされています。
四感とは五感のうち聴覚、嗅覚、触覚、味覚、温度覚を意味します。
聴覚は音楽や自然音をきく、信頼する他者とのコミュニケーション(おしゃべり)
嗅覚はアロマ、お香、森林の香りを嗅ぐ
触覚は信頼される他者からの接触・ハグ・マッサージ、ペットとの触れ合い
味覚は美味しいものを食べる
温度覚は温泉やお風呂に入浴する、温湿布、カイロによる刺激
上記四つの感覚に注意を向けることで効果的にリラックスすることができるとされます。
一方で視覚刺激は交感神経が優位になりやすく「リラックス」よりは活動を促進する傾向があるとされています。
臨床では夜眠れない、身体が硬っている、「リラックス」が困難になっている対象者が少なくありません。
そんな対象者には状況に応じて四つの感覚刺激をうまく活用できる時間の提供が必要です。
作業療法士は対象者の回復と活動を促進するために質の高い「リラックス」、休息の時間を提供することも重要な役割と考えます💁♂️
参考図書