中年の危機を乗り越える作業療法士のブログ

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作業療法士は知っておきたいオキシトシンの健康促進効果

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです。

 

作業療法士は対象者に触れ、動きや活動の再獲得を支援し、健康と幸福を促進します。

 

対象者に丁寧に触れることで分泌されると言われているのがオキシトシンという神経伝達物質です。

 

オキシトシンによる健康促進効果を知っておくことで、作業療法士は対象者に触れることの意義を深め、より根拠に基づく支援が可能となります。

 

今回はオキシトシンによる健康効果について解説、共有していきます。

 

 

オキシトシンの健康効果は4つです。

 

①他者との信頼、絆を高める

②身体の健康を促進する

③心の健康を促進する

④認知能力を強化する

 

 

1つ目の健康効果の背景としてはオキシトシンは一般には愛情のホルモン、信頼のホルモンと言われ、他者との結びつき、絆を深める神経伝達物質として知られています。

 

特に母子・親子関係において抱っこやスキンシップによってオキシトシンが分泌され療育行動を促進されます。

 

 

2つ目の健康効果の背景はオキシトシンの受容体は心臓に多く分布しているとされており、オキシトシンの分泌によって血圧や心拍数の減少を促す作用、心臓病予防効果があるとされています。

 

また免疫力の向上、組織修復の促進、痛みの軽減作用もあることが確認されています。

 

 

3つ目の効果の背景としては、オキシトシンはストレスホルモンであるコルチゾールを下げることによるストレス軽減効果、扁桃体の興奮抑制による不安軽減効果、副交感神経を優位に作用させることでのリラックス効果があるとされています。

 

 

4つ目の効果の背景は、オキシトシンには記銘力の向上効果が確認されており、その事による学習能力の向上や学習意欲の向上があることが確認されています。

 

 

4つの効果をまとめると、信頼、安心できる他者との関係の中で(心理的安全性)、心身の不安がない状態(いわゆる健康)で、積極的に環境に働きかける行動を強化する、つまり対象者の社会参加を促進する効果があると考えることができます。

 

 

作業療法士は対象者への丁寧な接触と身体誘導を通じて、結果的に社会参加のための土台づくりを提供していることになるのではないでしょうか。

 

オキシトシンの健康効果を知っておくことで、対象者との効果的な信頼関係の醸成、心身の健康の促進(痛みの軽減、緊張の緩和、回復力の向上)、参加意欲の向上とその実現に寄与できると考えています。

 

丁寧な接触と心がけ、実践ましょう^_^

 

参考文献

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