みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです。
作業療法士は主に医療、保健、福祉領域で働くリハビリテーションの専門職です。
一方で地域包括ケア時代、人生100年時代では地域や産業領域といった予防的な領域においても人々の活動と参加を支援し健康と幸福の促進できる人材であることが求められる時代になっています。
作業療法士は活動と参加を支援・促進するため、休養の取り方についても理解を深め、助言、指導できる必要があると考えています。
休んでも疲れが取れず、意欲の低下、気分の落ち込み、怠さによって仕事や学習の生産性の低下を感じている人が少なくありません。
今回はそんな訴えを解消する休養の取り方としてアクティブレスト(積極的休養)について共有します。
休養というと家で何もせずくつろぐ、横になってごろごろするという過ごし方(消極的休養)が一般的です。
一方で今回共有するアクティブレスト(積極的休養)は、むしろ軽い運動(散歩、ストレッチなど)や積極的な活動(趣味活動、家事、スポーツ、社会的交流)の従事によって抗疲労効果をもたらすのもとして提案されている休養のあり方です。
アクティブレストは元々スポーツのコンディショニングとして発展したもので、特に普段あまり体を動かす機会がない人にとっても効果的な疲労回復法とされています。
特にデスクワークや立ち仕事など同じ姿勢を長時間強いられる業務に従事する場合、姿勢保持のための筋肉の血流低下と疲労物質の蓄積が生じます。
その事が疲労感、怠さ、そしてメンタル面の低下を引き起こす一要因とされています。
アクティブレストを実践することで血流が促進され、疲労物質が代謝されることで疲労の軽減につながります。
また運動することで成長ホルモン分泌の促進、より深い睡眠への導入効果 ストレスホルモン(コルチゾール)の低下、神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン)による脳疲労の軽減などの効果による疲労軽減効果も期待できるとされています。
消極的休養で疲労回復を感じることができない方は、逆の発想でアクティブレストを導入することが薦められます。
一方で人には現状維持バイアス、ホメオスタシスという機能があり、これまでの休養のあり方を大きく変えることには抵抗を伴う、行動変容、習慣化するには難しさがあります。
大きく変えようとせず、苦痛や無理を感じない範囲で小さく始めることがアクティブレストを導入し、実践、習慣化するには重要となります。
参考書籍