中年の危機を乗り越える作業療法士のブログ

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作業療法士は知っておきたいキャリアゴールの考え方

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです^_^

 

みなさんはご自身のキャリアゴールについてどのようにお考えでしょうか?

 

価値観、選択肢の多様化で副業や転職しやすい環境がある中キャリア形成のため新しいこと、新しい分野にチャレンジしたいと思う一方で、不確実性の高い現代は安定志向となり同じ環境にとどまっている…という葛藤が生まれているかもしれません。

 

さらに少子高齢化社会、人口減少社会そして人生100年時代 

 

人生において働く期間が長くなる現代においては自分自身のキャリア形成そしてキャリアゴールを意識した仕事のあり方や研鑽を考える必要性が高まっていると考えています。

 

今回はキャリアゴールを考える視点として社会学者グルードナーが提唱した組織人材における「ローカル」「コスモポリタン」という考え方を紹介して、作業療法士としてのキャリア形成やキャリゴールのあり方について検討します。

 

 

グルードナーは働く組織内で出世、上昇志向に関心が高い人を「ローカル」、組織よりも自らの専門性やスキルへのコミットメントが高く、組織外の専門家社会を準拠集団とする人を「コスモポリタン」と定義しました。

 

仕事が分業化し専門職、技術職が多くなった現代では「コスモポリタン」志向が強い人材が多くなっていると考えられます。

 

 

作業療法士も専門職です。

 

自身の汎用的なスキルを高め、組織内だけでなく業界内で、そして業界を超えて自身のキャリア形成を考えていくことも視野に入れている人、つまり「コスモポリタン」志向の方も多いのではないでしょうか?

 

一方で多くの組織はよりより人材の確保と安定した組織づくりのために「ローカル」志向での人事、人材育成の戦略をとるとされています。

 

ここで組織と個人とのキャリアの考え方においてミスマッチ、コンフリクトが生じる場合があります。

 

出世はしたくない、管理職はやりたくない…

 

むしろ専門職として技術を研鑽し業績をアウトプットして業界内でのステイトメントを高めたい…

 

 

しかし「コスモポリタン」志向を実現するためには、結局は今の現場、環境、人間関係に準拠したキャリア形成が不可欠になります。

 

どれだけ対象者への支援を通じて組織にも貢献したか?、信頼を得る仕事をしたか?、そして対象者だけでなく広く組織内での他者貢献に応じて自身のスキルの向上と新しい仕事やチャレンジの機会を得ることができます。

 

 

専門職として「コスモポリタン」志向を実現させるためにも組織内での「ローカル」志向による仕事、業務を丁寧に重ねていくことが重要になると考えます。

 

 

自身のキャリア形成やキャリアゴールはライフステージによっても考え方が変わっていくでしょうが、改めて自身のキャリアの志向性について意識しておきましょう^_^

 

あなたは「ローカル」ですかそれとも「コスモポリタン」ですか?

 

参考文献

 

職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門

職場が生きる 人が育つ 「経験学習」入門

  • 作者:松尾 睦
  • 発売日: 2019/06/27
  • メディア: Kindle版