みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです🙋♂️
作業療法士は対象者の健康と幸福を促進する活動の再獲得を支援します。
ポジティブ心理学では幸福を感じる要素としてPERMA理論を提唱しています。
その要素の一つである「Meaning=意味、意義を感じる」という要素は長期的な視点で健康や幸福の状態を維持、向上する上で重要と考えています。
特に人生における意味、生きる意味の解像度を高めることはより対象者を勇気づけ、困難を乗り越える力になると考えます。
ただ人生における意味を考える、解像度を高めるための手がかりは曖昧です。
そして人生に意味を感じるための作業療法のあり方とはどんなものか?
今回はポジティブ心理学に基づく人生に意味を感じる3要素について解説、共有します。
ポジティブ心理学では人生に意味を感じる3要素として「一貫性」「目的」「重要性」を提案しています。
「一貫性」
人生に意味を感じている人は、自身の人生において「一貫性」を持つとされています。
まるでドラマのストーリーのように人生が意味でつながっているという感覚を持ちます。
年齢や役割、環境が変わっても「〇〇」という点で一貫しているというライフテーマを見出しているとされます。
ライフテーマは自身の強み、得意なこと、自然にしていること、無意識に続けている活動の中に見出されるとされます。
そして今取り組んでいる活動が「一貫性」に基づいている時、その活動へのエンゲージメントが高まります。
「目的」
人生に意味を感じる人は人生において向かうべきゴールや方向性がある、明確であるとされます。
向かうべきゴールや方向性は「どうありたいか=being」に紐づいています。
そして「どうありたいか」に基づいている活動は、その活動へのエンゲージメントを高めます。
「重要性」
人生に意味を感じている人は「自分の人生には価値があり、生きるに値する人生だ」という信念があるとされます。
この信念は価値を置く、感じる活動に取り組み、そのことから貢献感を感じることで形成されていくとされます。
価値を置く活動に従事することで他者が喜んでくれる、他者の助けになっていると感じることが自身の人生の意味を感じる、「意味がある」「意義深い」という感覚を形成します。
以上人生に意味を感じる3要素について簡単に解説してみました。
人生に意味を感じる作業療法を提供するためには、作業療法で行う取り組みや活動が今回解説した3要素に基づいている必要があると考えます。
対象者と一緒にその方の人生の「一貫性」「目的」「重要性」を探すプロセス、対話が重要であると考えます。
参考図書
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