こんにちは 作業療法士のblueskycarpです^_^
作業療法士は人々の健康と幸福を促進するリハビリ専門職です。
今回から作業療法士が生理学、心理学で実証されている人生の満足度、幸福度を高めるワーク、活動を紹介していきます。
今回のワーク、活動は「自然に親しむ」です^_^
自然なものを眺めたり触れたりすることが精神の安定を保つことに効果的であり幸福度を高めてくれることが実証、提案されています。
871人を対象に研究された分析結果から自然に親しむ、自然とのふれあいは副交感神経を活性化することがわかっています。
副交感神経は気持ちが穏やかな時に働く自律神経で日中に溜まった疲れやダメージを回復させる働きを持っています。
つまり自然は人体の疲労を回復する働きを持っているとされています。
また太陽の光は精神の安定をもたらすとされる脳内物質セロトニンの分泌を促進するとされています。
現代の生活はマスコミやネットから簡易に喜びや快楽といった興奮を得られる時代となっています。
一方で社会や不確実性の高まり、そして人間関係の複雑化により常に不安がつきまとい脅威を感じる時代です。
興奮と脅威という感情が活性化されやすい現代では、両者のバランスを取るため、精神の安定、つまり安らぎや平穏を意識的に図るワークが欠かせません。
自然は季節や草木の変化から程良い興奮を生み、緑に守られる安心感が心地よい安らぎを、そして森や川に潜む未知の脅威が時に警戒を生み出す、つまりバランスのとれた精神状態を作り出すことができる場、空間であると言われています。
また心理学の研究によると同じ病気で入院している患者の中でも窓の外の木々が見える病室にいる患者の方が窓のない病室にいる患者よりも入院日数が短いというデータもあります。
朝起きたら窓際で、もしくは外に出て日の光を浴びる、庭の草木を愛でる、手入れする、公園の木々を眺めながら散歩する、室内に観葉植物おいてみるなどなど
そんな簡単な、短にある自然に親しむ、触れることが現代生活からのストレスを軽減し、過剰で安易な快楽、興奮から得られる幸福だけでは満たされない、穏やかな幸福を得ることにつながります。
以上、幸福度を高めるワーク、活動を紹介してみました。
皆さんの生活の一部に取り入れてみてください^_^
参考文献
GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス
- 作者:ジョンJ.レイティ,リチャード・マニング
- 発売日: 2014/12/24
- メディア: Kindle版