中年の危機を乗り越える作業療法士のブログ

作業療法士による人々の健康と幸福を促進する為のブログですm(_ _)m

作業療法士は知っておきたい睡眠不足は無自覚に体を蝕む

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みなさん こんにちは 健康と幸福を促進する作業療法士blueskycarpです

 

作業療法士は人々の健康と幸福を促進するリハビリテーションの専門職です。

 

人の健康を左右する要素として食事、運動、睡眠の習慣が重要になります。

 

特に睡眠不足による健康への悪影響は無自覚に体を蝕むとされています。

 

今回は睡眠不足による健康への悪影響を解説、共有します。

 

睡眠時間と生活習慣病に関する研究では、睡眠時間が6時間未満の人は、6〜8時間未満の人と比べると、癌の発症は6倍、心筋梗塞が3倍、糖尿病が3倍、認知症が5倍、うつ病が5.8倍、自殺率が4.3倍になると恐ろしいリスクが報告されています。

 

また睡眠不足は食欲を増大させ肥満のリスクが高くなり、ダイエット効果も低減してしまうとされています。

 

上記のリスクはいずれも睡眠による機能、効能が発揮されないことに起因します。

 

一般に睡眠は脳と身体をメンテナンスする時間であるとされていますが、睡眠不足はメンテナンスをする機会を奪い以下のような機序によるリスクを招きます。

 

睡眠不足は睡眠時の成長ホルモンの分泌を抑制します。

 

成長ホルモンは、睡眠中に細胞の修復、再生を促しますが、それが不十分となり疲労の蓄積や老化を早めます。

 

睡眠不足はB細胞、T細胞、免疫グロブリンといった免疫細胞が活発に産生され無くなり、免疫力を下げてしまいます。結果として感染症にかかりやすくなるとされます。

 

睡眠不足は交感神経を優位にし、ストレスによるコルチゾールが過剰に分泌されます。

 

その影響で高血圧、高血糖になり血管系の病気にかかりやすくなるとされます。

 

またストレスによるコルチゾールの過剰分泌は脳の海馬を萎縮させ、メンタルの低下(不安感の増大、抑うつ)を招くともされます。

 

さらには睡眠不足は学習機能や遂行機能も低下させ、眠気の有無に関わらず無自覚に仕事などの生産性を低下させるとされます。

 

まさに睡眠不足は万病の元、不幸の元です。

 

一般に健康を維持するための睡眠時間は少なくとも7時間とされています。

 

日中の満足度の高い活動ができるために、十分な睡眠時間を確保するための支援も作業療法士が活躍できるフィールドではないでしょうか?

 

日中の活動の取捨選択や優先順位における意思決定への助言と指導

 

時間管理や寝る前のルーティンの設定への助言と指導

 

寝室や寝具といった環境調整への助言と指導

 

健康と幸福を促進する重要なファクターとして睡眠に関する評価や支援もこれからの作業療法士に必要な知識と技術であると感じています💁‍♂️

 

 

参考図書